2019年12月18日水曜日

Death Stranding(デスストランディング)

PS4ソフトで発売されたデスストランディングの感想レビュー。2019年11月8日に発売されたオープンワールドアクションゲームで、コジマプロダクションが開発、販売はSIE。小島秀夫監督が会社を立ち上げて、開発までに4年近くかけたゲームです。

デスストランディングの舞台は北米。Death Strandingという現象により、すごく危機的な状況に陥っている世界で、都市は分断した状態にある。時雨と呼ばれる時間が急速に進む、変な雨が降り、フィールドにはBTという幽霊のような存在が漂っている舞台です。


繋がりを失い滅亡の危機を迎え、次期大統領であるアメリがテロリストに拉致されたことで、主人公であるサム・ポーター・ブリッジズが、アメリの救出と各地にある施設や孤立した人々とカイラル通信で繋ぐため、北米大陸の東側から西側へと旅する物語です。

サムは伝説の配達人と呼ばれており、死んでもあの世からこの世へ、帰還することができる特殊な人。ただの荷物配達人とはそこが違う。またサムの血液なども特殊で、その辺りについてはストーリーを進めていくと、どういった経緯から、サムが特殊な人物像なのかが分かってきます。




■専門用語が多いストーリー、豪華俳優陣
デスストランディングの物語は、さほど難しくもない世界観だが、全体的に専門用語が結構出て来たりするので、事前の学習なしにゲームをプレイしてしまうと意味がよく分からなく感じてしまうと思う。ストーリー後半においても、何のことなのか、どういう意味なのか、イマイチよく分からない部分があり、一周目プレイでは理解に到達できるかどうか疑問に感じる。

デスストランディングに登場するキャラクターは、豪華俳優から映画監督、カメオ出演においても著名な人が登場している。メインで登場するキャラクターはそう多くはないかもしれないが、プレッパーズという孤立して生きている人々を合わせるとそこそこの人数になるような感じだった。主人公はノーマン・リーダス、クリフ役はマッツ・ミケルセン、フラジャイルはレア・セドゥ、アメリはリンゼイ・ワグナーと最近の俳優から、古い時代からの俳優が揃い、映画ファンは感激ものかもしれません。


■配達とお使いのクエスト
サムは配達人なので、基本的には配送端末で依頼を受注して、目的地へ荷物を運ぶだけのゲーム内容となる。ミッション制なのでストーリーは一本道。そしてあまり戦略性を必要としないゲーム展開だったかと思う。ハイテクな車両だったり、メカなどは映画に登場するような何かを感じさせながらも、舞台は自然豊かな地形ばかりで似たくさいところがあります。

また、都市はどこへ行っても似たようなデザインなので、新しいところへ到着したという達成感は薄い印象のゲームでした。ミッション制のゲームならもう少し戦略性が必要にすべきだと思うが、凸凹した道を進むだけだったり、BTの座礁地帯を突き進むことが多いので、メインストーリーで攻略していくサム指名依頼と、サブミッションとして用意されている指名なし依頼がほとんど似たようなゲーム内容になっていたので、すごく作業的で繰り返し、同じことをやっているだけのゲーム内容に感じます。

指名なし依頼の方はすごく数がたくさんあり、内容はほとんどがA地点からB地点へ荷物を配送するだけの内容。同じフィールドを何度も駆け巡ることになるので気の短い人は飽きてしまうように思った。


■便利な道具や建設物を利用する魅力かな
フィールドは山岳地帯が多く、地面はゴツゴツしているので、梯子やロープを使うことで近道をできたり、いくつか用意されている建設物をしようすることで、どんどん便利になっていくところがデスストランディングの魅力ともいえるかもしれません。

オンラインに接続しているプレイヤーとは、そういったツールを共有できるため、とくに何の口合わせがなかったにせよ、便利に利用したり、建設物をバージョンアップしてみたりと、自然と便利になる方向性を考えるのが面白い部分だといえます。


バイクトラックを入手することで、同じ様に便利になったような感じがして、配達しやすくなったと実感はできますが、何ぶんゲーム性が同じなのですぐに飽きてしまいやすいところが欠点だともいえる。国道を作る事で車両が走りやすくなるが、無かったらないでかなりストレスを抱えてしまうゲームです。まともに走ることすらままならないことすらあるし、発電機で充電しながらの移動なので、そこの手間が面白いと感じるかどうかですね。

とにかくひたすら落とし物を届けたり、頼まれた荷物を運ぶだけなので、そういった繋がりを感じさせるプレイスタイルなら、楽しくも辛くも感じるゲームです。やり込めばやり込むほど楽しいかどうかは人それぞれになってしまうかと思う。まぁ万人向けとは思いませんが、オンラインに接続して遊んでいるかどうかで、かなり意見は変わってくるゲーム性であることだけは確かだと思う。


■バトルは割と単調目
小島作品といえばメタルギアソリッドのような、そこそこ歯ごたえのあるボスキャラ戦だったり、ステルスを活かしたバトルを想像させますが、デスストランディングではそういったところが弱いゲームです。まずフィールドにはミュールやテロリストの基地があるが、とくに強い印象もなく、打撃やボーラガンで仕留めてしまえば簡単な作業バトル。

BT戦においても血液グレネードを入手できれば、あとは投げまくれば何とでもなるような戦いです。戦略的な何かに期待してしまうと肩透かしをくらうというか、迫力のあるボス戦ではあるものの、ゲーム難易度的にはちょろいところがあって、初戦でもなんとなくプレイしてたら攻略できてしまったといったような難易度なんです。

ですので、あまり印象に残らなかったバトルで、フィールドにいる敵は単調に戦ってしまうことが大半です。最初は新鮮さがあったものの、何度も似たような配達と同様で、バトルもまた緊張感のない退屈な内容になってくるかと思う。またムービーを挟むシーンもおおいので、一度見た映像はスキップする作業が面倒に思えてきます。


■総合的な感想と意見
移動アクションに重きを置いたゲームなので、サムがつまづいて転んだり、慎重に進んだりと移動が多いゲームです。繋がりをテーマにしたゲームなのでオンライン環境があると楽しめるゲームだが、そうでもないユーザーは果たして楽しいのかが疑問なんですよね。

そこにエンドレスな配送依頼を付け加えて、便利になる建設物の設置、ミュールやテロリスト、そしてBTを配置した感じのゲーム性です。最初の頃はゲーム操作や情報があまりにも多く、そしてドキュメントやメールがちくいち送られてくるので、読むのがすっごく大変に思えてしまった部分もありますん。

アップデートで今でこそフォントサイズが大きくなりましたが、その前はすごく小さなフォントが羅列しており、何が書いてあるのか見えずらい始末。そこに基本操作となるTips関連が送られてくるので、何かと覚えることの多いゲームでした。


やり込み要素をあげればトロフィーを獲得してみたり、フィールドに落ちているメモリーチップを集めたりする内容で、とくに真新しいものが見つからない。メモリーチップはゲームとの関連性があまりないので、せっかく集めても何が楽しいのか?と思ってしまうかもしれない。ストーリーも謎だらけなので、そこを追求してみたいという欲求がない人だと途中でダレてきてポイしてしまうゲームかな。

魅力的でミステリアスなキャラクターは見ていて面白かったが、他のゲームとしての遊びがまたまた完成されていない印象を受けるゲームでした。制作期間を考えるとここで一杯一杯だろうか・・・



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