2019年2月22日金曜日

レッドデッドリデンプション2

PS4、Xbox Oneで発売されたレッドデッドリデンプション2の感想レビュー。
2018年10月26日に発売されましたが、当初公表された頃から延期されて
ようやく発売されたゲームで、開発に8年くらいはかかっている。

ロックスター・ゲームスなのでクオリティーやボリュームは凄く、
PS1以降からだろうか? PS4では初のディスク2枚組で発売されました。
1枚目のディスクはインストール用ディスクで、2枚目は起動用ディスクです。


今作のレッドデッドリデンプション2はナンバリングでありながら、
ゲームの舞台は前作から前の時代の物語。
そこまで時代差は極端には開いていないので、前作の主人公だった
ジョン・マーストンも今作に登場しているくらいだ。

しかし今作の主人公はアーサーモーガンという新しいキャラクターで、
ダッチギャングに所属する中堅クラスのギャングです。
ダッチは親父のような存在で、アーサーはダッチに対して忠実である。
レッドデッドリデンプション2は、そんなアメリカにいるギャングたちの物語です。



■これまでにない広大なオープンワールドゲーム
前述した通り、レッドデッドリデンプション2はディスク2枚組なので、
一般のオープンワールドゲームよりもかなりのイベント数になってます。
ダッチギャングのメンバーにしても結構人数がいるので、
それぞれのメンバーのミッションが用意されているので結構な数になっている。

メインストーリーを進めていくためのストーリーミッション
サブストーリーに属した見知らぬ人ミッション、その他仲間たちと
協力するような感じであるコンパニオンアクティビティなどが用意され、
フィールドではランダムに発生する遭遇チャンスなどもあるので、
何かと遊ぶことができる幅が広かったりします。


またフィールドでは野生動物が暮らしてたり、水辺ではが泳いでいるので
それらをハンティングして食料にできるリアルさも兼ね備えている。
動物系は200種類ほどいるそうなのでかなり豊富に存在しております。
キャンプでは料理をして食べたりできるので、割と本格的な舞台かもしれない。

動物から得た素材などは、盗品商に売ったり、自分でアイテム作成ができる。
肉は肉屋に売って金にするか、キャンプで調理して回復アイテムにしてみたりと、
用途に応じた使い方が選べるので、最初は慣れないうちは戸惑うことはある。
そういった部分はチュートリアルはあまりないので、プレイして覚える感じかなと。


ダッチギャングのキャンプ場ではテーブルゲームをして遊んだり、
ミッションを開始したり、仲間から頼まれたアイテムの調達依頼を攻略したり、
馬の餌運びといった雑用を行ったりと、やることが豊富にあります。
とはいえ、面倒なことは強制してやる必要もなく、ベッドで睡眠を取ったり、
髭を剃ってみたり、別のコスチュームへ着替えてみたりもできます。

レッドデッドリデンプション2を良く言えばリアルな世界観だが、
ゲーム的に見ると面倒くさいゲームシステムだなとも思える。
銃にしても使い込めば成長はするが、劣化もするので、
定期的にガンオイルでメンテナンスしておく必要があったり、
アーサーの髪や髭なども時間経過で伸びるので、切ってみたりと何かと手間がかかる。


■ゲーム要素についての感想
銃撃戦ではよくあるシューティングゲームのように、なるべくヘッドショットを
狙った撃ち方でギャングを始末していく内容です。
レッドデッドリデンプション2ではオートエイミング機能が強いので、
結構簡単に敵に照準が合わさってしまうほどライトユーザーに向けた手触りだ。

あらにデッドアイという全体の動きをスローモーションにできる機能があるので、
それにより素早く動き回る敵も仕留めやすい工夫などは前作と同様に存在します。
上記で解説したミッションの他にもチャレンジというお題集もある。

それを攻略していくタイプのミッションもあるので、
全部含めるとレッドデッドリデンプション2のミッションやイベント数は、
かなり膨大だったりします。


町をあるけば新聞売りがいて、新聞を購入して日々のニュースを読めたり、
ショップでは武器やアイテムのカタログが用意されていて、
そのアイテムについて事細かく書いてある文章を読めたりと、
かなり本格的かつ詳細に作られているゲームです。

むしろそこまでやる必要がないのでは?と思えてしまうほど、
リアルに作られているところは流石と思うところはありますが、
とはいえ、操作性が一般的ではなかったり、ボタン配置に納得がいかないなど、
万人向けな設定という雰囲気はあまりしないゲームでもあった。
やっぱ海外の人が作るゲームだなぁと。

ロックスターといえばGTAシリーズを思い浮かべるが、
細々としたコレクション(収集要素)は膨大に用意されている。
しかし膨大にあるとはいえ、数がもの凄く、またどこで収集できるのか、
ヒントがほとんどないので、この広大なオープンワールドの世界で
収集しろというのは無理があるのでは?と思えてしまうものがある。


アルジャーノンに頼まれる見知らぬ人ミッションにおいては、
どうしてそんなに必要とする素材の数を要求するんだろう?
また、せっかくクリアしても大した報酬額ではなく、
かかった時間に対して報酬が見合わないなど納得のいかないシステムでもある。

そういったゲームとしての遊びやすさまでには及んでいないのが
レッドデッドリデンプション2だったという印象が強く残った。
もちろんそれだけではなく、オンラインにしても細かいところでストレスを
抱えるような設計だったり、システムやUIだったりします。

オンラインに関してはアップデートで改善されたり、機能追加は日々なされているが、
本質的にストレスをかかえる問題からは脱しておらず、
なにか将来的に見ても退屈な仕様からは変わるようなことはあるんだろうか?
と不満だけしか見えてこないのが、ただただ残念に感じてしまうところ。


■全体的に思う感想
オフラインにおいては良い面もあるが、悪い面がそれをかき消している
ようなゲームかな。馬で移動するにしてもかなり長い距離を移動することになるし、
ファストトラベル機能は前作ほど便利な内容ではなく、いつでもどこでもではなく、
駅馬車やダッチギャングのキャンプ場といった特定の場所からのワープになる。

馬も走らせればすぐにスタミナ切れを起こしてバテるので、
そこにエサが必要になったり、スタミナが回復するまで待ち時間が必要になったりと、
いちいち時間のかかる面倒なゲームシステムが、今作を駄目にしている。
そういった部分をアップデートで改善して欲しいが、とくに変わる様子も見当たらない。

全体的にクラシックで古風な西部劇に終点を当てた物語なので、
どこか堅苦しく、遊びが少ないという部分は人によっては飽きて来る要素かもしれない。
強盗ミッションにしてももう少しあっても良かったのでは?
もう少し他の仲間にフォーカスした仲間ミッションが必要なのでは?
とクリアした後にいろいろと思い起こされることはありますね。


アーサー編のストーリーミッションが終われば、
2部構成のジョンのストーリーミッションが始まったりと、
そこはダラダラと見せる必要はあったのか?と疑問に感じてしまうほど、
物語の描き方が間違っている気がするところも少々ある気がした。

またストーリーを進めると取り逃し要素なんかもいくつか出てくるし、
引継ぎ要素などはとくないので、さすがにあのボリュームでの2週目プレイは
結構骨が折れてしまう感じがします。

ストーリーミッションの導入部分はかなり長いので、
いちいちスキップすることもできず、長々と毎回話を聞くのは苦痛だ。
金メダル獲得に向けてプレイするとかなり無駄であることに気付くだろう。
そんな感じの面倒くさい仕様に仕上げたのに対して怒りすら感じますね。

無駄にリアルにしたことでストレスを抱えるようになってしまった今作は、
今後こうなって欲しくないという気持ちもあるが、
ロックスターのゲームだとまた作業的で退屈なものをぎっしりと詰め込んだ
システムからは当分変わるとは思えないんだよな・・・


リアルを忠実に再現することで面倒くささが際立つというのを理解できた訳だが、
かといって今後オープンワールドでできる新しい遊びや要素を考えると
あまり無いような気がしてきた作品でした。

オンラインを見てもバトルロワイヤル形式だったり、ドミネーターのような
FPSにあるようなルールをただ導入しただけのシステムを見てると、
もうネタが無いのではないのか?と思えてくるところもある。
神ゲーとはいえず、またクソゲーともいえない微妙さが残るゲームでした。

グラフィックに関してはかなりリアルで、よく荒野などを表現できたなと
関心できるものはあった。ただロケーションが面積の割合に比べて少ないので、
やはり田舎な風景ばかりで味気ないというか森が多すぎる。


サンドニのような華やかな大きい都市は一つだけしかないので、
なんかもっとブラックウォーターぐらいの規模の都市は、あと3・4ぐらいは
あっても良かったと思えるところもあります。

前作にあったニューオースティン州から南にあるメキシコエリアは存在せず、
若干縮小したところもあるが、十分すぎるほど広いので、
もう少し移動面は快適にする必要があるはずだ。

ミッションの導入部分の長さにおいては、スキップをできるようにして、
いきなり金メダル獲得からリスタートできる仕様にしなかったのは残念だった。
とまあ、感想を述べれば不満ばかり出てくるゲームだったような・・・。
やることが豊富にあるゲームシステムとは実に面倒なことか。


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